「甘え」と「甘やかし」は似て非なるものです。

これらを混同してしまい、「甘やかしてはいけないから」と、子どもが親に甘えることを許さないと、心の発達に支障が生じる恐れがあります。

それでは、「甘え」と「甘やかし」の違いについて詳しく見ていきましょう!

「甘え」と「甘やかし」の違いとは?

子どもの「甘え」は、愛情表現の一種です。一方で、「甘やかし」は、何もお願いをしていないのに、パパ・ママが勝手にやることです。

子どもの「甘え」とは?

子どもの「甘え」は、親への愛情を求める行為です。

スキンシップを求めて抱きついてきたり、「見て見て!」と自分に目を向けさせようとしたり、ときにはわがままを言ってパパ・ママを困らせたりするのも愛情を求めています。

子どもはそうした言動が受け入れられることで、「自分は親から愛されている」と安心することができます。

一般に「甘え」という言葉は、あまりよくない意味で使われています。

例えば、「あの人は甘えている」という場合、「自分でできることをせず、相手の好意に寄りかかっている」といった非難が含まれています。

そのため、子育てでも「甘え」は「よくないもの」と捉えている人もいますが、子どもの健全な成長のためには適度な「甘え」は必要不可欠です。

子どもの「甘え」はいつでも受け入れる気持ちでいるといいでしょう!

「甘やかし」とは?

「甘やかし」は、子どもができることをパパ・ママが先回りしてやってしまったり、がまんすべき時にがまんをさせなかったりすることです。

例えば、子どもが自分で靴を履こうとしているのに、「時間がかかるから」とパパ・ママが履かせてしまったり、公共の場で騒いでいるのに注意しなかったりするのは、「甘やかし」と言えます。

過度に甘やかして育てると、いつまでもパパ・ママに頼り、精神的・社会的な自立が阻害される恐れがあります。

「甘え」過ぎには注意が必要!

「甘え」と「甘やかし」は別物ですが、どちらか判別しづらい場合もあるかもしれません。

例えば、ふだんは自分で服を着ている3歳児が「手伝って!」と駄々をこねる場合があります。パパ・ママに甘えたくて主張しているのかもしれませんし、単に自分で着るのを面倒くさく感じているのかもしれません。

このような場合は、子どもの性格状況気持ちなどを踏まえて判断する必要があります。もっとも、「甘やかし」は習慣になるくらい繰り返せば悪影響がありますが、一度や二度のことで即座に問題が生じるわけではありませんから、迷ったら要求を受け入れてもいいかもしれません。

何歳まで甘えさせてよい?

子どもは「○歳まで甘えさせてよい」といったアドバイスを育児関連の書籍や雑誌で見かけることがありますが、定説があるわけではありません。大体8~10歳ぐらいまでと言われています。

そのため、子どもの成長ペースはそれぞれの子どもで大きく異なりますから、その子に合った対応をする必要があります。

子どもが十分にパパ・ママに甘えることで情緒が安定し、自立を始めたら、過度な「甘え」は自然と見られなくなります。「○歳になったから」と、突然、甘えることを許さなくなれば、子どもは「自分のことを嫌いになったのかな」と感じてしまうかもしれません。

家族全員が、お互いの考えを尊重し合いながら仲良く生活すれば、自然と「甘え」「甘やかし」はなくなります。

家族で楽しく生活することは、子どもの成長にとってもよいです。楽しく生活することに心掛けましょう。